今回は、当院で行っている鍼治療について、特に「鍼の痛み」に関して詳しくお話ししたいと思います。
まず結論から申し上げますと、鍼の痛みは“全くのゼロ”ではありません。
ですが、多くの患者様が「思っていたより痛くない」とおっしゃる通り、注射のような鋭い痛みとは全く異なり、非常に軽い刺激です。そのため、鍼治療が初めての方でもリラックスして受けていただけることがほとんどです。
鍼の痛みには二種類あります
鍼治療に伴う痛みは、大きく分けて次の二種類です。
- ちくっとした痛み
鍼が皮膚を貫いた際に、一瞬感じる「ちくっ」とした感覚です。この痛みは、使用する鍼の細さや、施術者の技術によってほぼ感じないように調整可能です。当院では、極細の使い捨て鍼を使用し、丁寧に施術を行っておりますので、ほとんどの方がこの痛みを意識しない程度に抑えられています。 - ズーンとした響き（鍼特有の痛み）
もう一つは、鍼を皮膚の奥、つまり筋肉やツボの深い部分に進めたときに感じる独特の感覚です。これは「響き」と呼ばれ、重だるいような感覚や、場合によっては電気が流れるような感じがすることもあります。この響きは、東洋医学的には「気（エネルギー）の流れが改善されている兆候」とする考え方もあります。ですがこの響きがなくても気を動かすことは可能なため、本当に必要かどうかは分かりません。私自身あまり好きな感覚ではないですが、筋緊張の強い部分に行うと響くことが多く、患者様によってはこの感覚が大好き！という方もいらっしゃいますので、受けてみて気持ちがいいと感じるようであれば効果にも影響ありそうだなと思っています。逆にこの響きが苦手な方もいらっしゃいます。私のように・・・。もし「嫌な感じがする」「痛みが強く感じる」などネガティブな感覚の場合は、無理せずお伝えください。我慢して良くなればよいのですが、我慢しているとむしろ鍼の効果が出にくいように思います。
当院の鍼治療の方針
当院では、患者様が安心して治療を受けられるよう、以下の点に配慮しております。
- 痛みを最小限に抑える施術
鍼を打つ際には、ちくっとした痛みができるだけ少なくなるよう、慎重かつ丁寧に施術を行います。鍼治療に慣れていない方や初めての方でも、リラックスして受けられるよう心がけています。 - 患者様とのコミュニケーションを大切に
鍼治療に対して不安や疑問を抱いている方が少なくありません。そのため、事前にしっかりとお話を伺い、どのような治療を行うのかを丁寧にご説明します。施術中も、痛みや違和感があれば遠慮なくお伝えください。
鍼治療は、痛みを和らげるだけでなく、体の不調を根本から改善し、健康を維持するための素晴らしい方法です。当院では、患者様が快適に治療を受けられるよう、全力でサポートさせていただきますので、何かご不明な点があればお気軽にご相談ください。
